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2010年6月 9日 (水)

日本語教育能力検定試験(5) 文字と表記

日本語は、文法、音声は比較的やさしいけれども、文字が難しい。特に漢字は字形が複雑なだけでなく読み方も複数あって字種も多い。麻生太郎氏も苦手だったようだ。
ところが、難しいはずの文字表記の本が日本語教師の学習書のなかでは売れない。これは凡人社の弁。
教師志望者が自信を持っているのか?勉強しなくてもわかる、あるいは調べればわかる、という錯覚を持っている。子供の頃から国語教育を受けてきた。少なくとも私の受けた国語教育は漢字教育だった。文法らしきことは中学校で習ったけれども、よくわからない。音声指導を受けたことはないし、語彙教育もほとんど記憶がない。それに比べて漢字は教わった=勉強した。だから、ことさらに学ばなくても大丈夫?
しかし、順不同で勉強すべきことを並べてみよう。
1.現代仮名遣い。表音主義の原則から始めてエ列長音、オ列長音など。歴史的仮名遣いとの比較まで必要。
2.送り仮名の付け方もかなり複雑。活用の知識も絡む。
3.外来語も現代日本語でおびただしく増えている。カタカナ語を含めて整理する。
4.原稿用紙の使い方や手紙、ビジネス文書、公用文の書き方など。表記にもいろいろな形式がある。
5.漢字の誕生、六書、伝来、音訓、部首、画数、筆順、部首など。康煕字典ぐらいは知っておきたい。
6.当用漢字表から常用漢字表に至るまでの国語政策。人名用漢字や教育用漢字も。
7.現行の常用漢字表の構造・役割の理解。この10月に字種が増える。
8.ローマ字の表記も一定の知識が必要。
これらをマスターするのはそう簡単ではないはず。とくに漢字の勉強はたいへん。まずやさしい日本語指導 7 文字表記をお薦めする。独学で勉強するさいのコツは、ゆっくりと時間をかけて読むこと。どんどんページをめくっていくのは「勉強」の読み方ではない。ゆっくり読めば自然に疑問が出てくる。あるいは「たとえば」と自分に問いかける。国語辞典、漢和辞典と新しい国語表記ハンドブック を必ず手元において読み進めたい。

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