2012年10月27日 (土)

世界でいちばん楽しい会社: 夢を追う12の起業家たち

太陽と同様な照明を作ることが難しい作業で,氏の発明がさまざまな分野に貢献していることは本書を読んで理解できた。
東京商工会議所第3ベンチャーグループの佐藤泰司さんはセリック株式会社の会長。いつもにこやかな表情の秘訣が本書を読んで理解できたような気がする。

世界でいちばん楽しい会社: 夢を追う12の起業家たち は12人の起業家を紹介している。12の会社の共通項が「楽しい会社」ということらしい。
同社のページを見ると「進歩と貢献を楽しむ会社。人工太陽照明灯のセリック株式会社。」という簡潔で明快な説明。
私も,楽しい会社を目指したい。

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2012年10月17日 (水)

大江戸生活事情

時代劇の定番は江戸時代。映画やテレビでなんとなくイメージを持っている人も多いだろう。しかし、電気がない。ガスもない。エンジンもない。江戸時代中期以後は玉川上水などのおかげで一定の上水は確保できた。
そんな環境でどういう生活ぶりだったのか。興味津々で読み進めることができた。
先人に感謝する気持ちがわくとともに、後に続く世代のために私たちにできることは何かと考えざるをえなかった。

大江戸生活事情 (講談社文庫)

プロローグ あなたにとっての江戸時代
第1章 安定経済の百万都市
第2章 封建社会の表と裏
第3章 のどかな江戸の町
第4章 人間味のある仕事
第5章 いやなら勉強しなくてよかった
第6章 独創文化が花開く
エピローグ 現在の若者の町はどうだったか

いちいち紹介しないけれども、どのページにも興味深いエピソードがつまっている。
江戸時代の人は幸せだった。

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2012年9月14日 (金)

教材設計マニュアル―独学を支援するために

なにかを学びたいと思ったときに、いろいろ方法がある。最初から学校を探す人もいるだろう。その道に詳しい知人に教えてもらう方法もある。まず本屋に行って適当な本を選ぶことから始める人は多いだろう。
本から学ぶのはまさしく独習、独学。そんな人を支援する本(教材)を如何に作っていくか。
教材設計マニュアル―独学を支援するために
は、独習書作成の手法について解説したもの。
しかし、語られている内容は、教材作りのノウハウだけではない。本書を読む者(たぶん教師・指導者)はその情熱・心構えまで問われることに気がつくだろう。

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2012年9月 5日 (水)

采配

「名選手は必ずしも名監督になれるわけではない」と聞いた。しかし、落合博満は現役選手時代に3度も三冠王をとって、なおかつ常勝チームを作り上げた。
自分の力量、立場を確認して、適切な目標を設定すること、そして目標達成のためのすさまじい努力をして成功にたどりついた。
面白かったのは監督としての長嶋茂雄評。全試合を全力投球で勝ちに行く采配。それが最大のファンサービスとショーマンシップにあふれる姿をあぶりだす。
しかし落合は、監督の仕事はまずペナントレースを勝ち抜くことと定義づける。そうした目標を設定したら、そのための捨て試合をつくることも厭わない。
目標にむかっての集中力はすさまじいものがあるのだろう。

采配

顧みて、私のバッグにあるさまざまなクリアファイル。分野ごとに、仕事ごとに分けている。時間を区切って頭を切り換えるのだが、一つ一つ集中することは難しい。
凡人はツライ。

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2012年8月19日 (日)

ハーバード白熱日本史教室

ハーバードでどんな日本史の授業が行われているのか。
第1章 ハーバードの先生になるまで
第2章 ハーバード大学の日本史講義1 LADY SAMURAI
第3章 先生の通知表
第4章 ハーバード大学の日本史講義2 KYOTO
第5章 3年目の春

著者北川智子氏は、そもそも理系で数学専攻。高校を出てカナダの大学に進学するという発想そのものが私のような旧人類には思いもよらないこと。今後のグローバル社会の高度人材には標準的な姿になるかも知れない。
それが日本史の専門家として、博士号まで取得する。研究と指導は別物。学生のニーズをとらえるための卓越したコミュニケーション能力を身につけているのだろう。「準備がすべて」、「趣味を生かす」など具体的な手法にも感心する。

ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)

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2012年8月 2日 (木)

「合鴨水稲同時作」の第一人者が語る失敗哲学

「SQUET」2012年7月号。
三菱銀行から毎月送られてくる雑誌。特集は『「失敗」こそ成長のエンジン』。
毎年、大失敗賞を表彰する社長。
PDCA(計画→実践→評価→改善)よりもDCAPのほうが望ましいと語る大学準教授。
そして標記の農業経営者。具体的で、そして苦しいプロセスを感じさせない志のなかに楽しさを感じさせてくれた。
数々の失敗を重ねてきた私も、再びチャレンジしようという元気をいただいた。

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2012年7月31日 (火)

日本語教育能力検定試験  社会・文化・地域

日本語教育能力検定試験の特徴の一つは、出題範囲の広さ。勉強するべきことが多すぎる。出題区分の表を見ると、「全範囲にわたって出題されるとは限らない」などと、当たり前のことが書いてある。
なかでも冒頭の「社会・文化・地域」の区分の前半の主要項目は次のようになっている。
1.世界と日本
(1)諸外国・地域と日本
(2)日本の社会と文化
2.異文化接触
(1)異文化適応・調整
(2)人口の移動(移民・難民政策を含む)
(3)児童生徒の文化間移動

この項目を体系的に簡潔にまとめた本が発売された。
『やさしい日本語指導1 社会・文化・地域<新版>』(凡人社)

この分野は、簡単に言えば日本語教育を巡る社会環境に関する知識がテーマ。「教育」というのはコミュニケーションの場。外国人学習者と接触する日本語教師として最低限の知識を持つべきだとの配慮から、主催者は勉強するように求めている。
お勧めしたい1冊。

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2012年7月13日 (金)

日本語教育能力検定試験  記述問題

毎年、記述問題が出題される。マークシートに慣れた若い受験者はとまどうかもしれない。
第1回のときは『「窓が開いている」と「窓が開けてある」の違いを初級の学習者にわかるように説明するままを書け。』という趣旨だった。アークアカデミー検定演習科では、次年度からすぐに対応して同種の問題を用意して練習・添削を繰り返した。第2回から好成績を残せるようになった。繰り返していくうちにいろいろなことがわかってきた。最終的には添削指導は模擬試験を含めて3回で十分とわかった。それ以上は、何度やっても同様な成績になる。つまり総合的な学力、実力との相関係数が高いのだ。
合否判定だけが目的なら、全問をマークシートにしても結果に大きな差異は生じない。にもかかわらず毎年出題されるのは、主催者として受験者にむけて、短時間で一定の内容をまとめて表現する能力を身につけるように要請していると見るべきだろう。そんな期待に応えるべく勉強、訓練に励んでもらいたい。
いろいろなパターンが出題されるようになったが、原理は変わらない。
勉強方法をきちんと紹介しているのは、
新合格水準 日本語教育能力検定試験 問題集 改訂版
昨年、改善後の検定試験を見てさらに改訂された。特に記述問題については、勉強の要点をまとめるだけでなく2題の例題をだして、それぞれについて回答例を4種も掲載している。それぞれの答案がどう評価されるか考えてみるのも勉強だろう。それぞれが回答者なりに論点を整理し、答案の中に勉強の成果を現している。マークシートとは違う角度の採点基準になるのは結構面白い。
具体的なヒントを一つだけ。記述問題については、問題を熟読し、書くべき内容を考えて、丁寧に書く。この作業にかける時間は20分。

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2012年7月 9日 (月)

日本語教育能力検定試験  聴解を得意科目にしたい人へ

勉強方法について相談を受ける。最も多いのが聴解対策。
「言語一般」の区分のなかでも「日本語の構造」は最重点の主要項目。勉強量の4割近くを占めるはず。そのなかで最も得点しやすいのが「音声・音韻体系」。
出題の中心は試験Ⅱの聴解。例年、似たような問題が出されるにもかかわらず、データでは40点満点で平均26~28点程度。結果を見ていつも疑問を感じる。受験生の多くは、合格する気があるのだろうか?本当に勉強したのだろうか?
この分野は、完璧が目標。最低でも35点以上を目指したい。音声・聴解に適性のある1割ぐらいの人はちょっと勉強すればこの水準に到達する。ふつうの人でも努力を重ねれば、この水準になる。
適切な指導者に恵まれなくて、勉強方法がわからない人はいるかもしれない。そんな人のためにお勧めするのが 日本語教育能力検定試験  聴解・音声特訓プログラム 。その冒頭で受験者へのメッセージが書かれている。
・聴解での得点が合否を左右します
・聴解はもっとも得点しやすい
・聴解はトレーニング
・聴解での自信が合格につながる
具体的に紹介されている勉強方法(トレーニング)が2点。基礎学習のさいに欠かせないのが「自分で音を作る練習」。つまり、この分野ではテキストを黙読しても役に立たない。大切なのが発音・発声の練習。ついで聴解CDを繰り返し聴くこと。さらに言うと、音声記号を調音点、調音法の表(同書のp.46~p.51の基礎知識)の中で整理しておくことも大切。
これをきちんとやれば、音声・聴解が得意科目になり、合格に結びつく。

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2012年7月 6日 (金)

社会教育関係者のためのマルチメディア時代の著作権―「人権」を守るために

デジタル革命が進展している。教師たる者が著作権に関して承知しておくべきことはなにか?
いろいろ考えて、本書の発想を借りることにした。実は10年ぐらい前の本。日本語教育学会の研修会で使った。講師は著者の岡本薫氏。元文化庁著作権課の課長。
細かい法律論を展開する難しい本は結構ある。試験問題にもかなり細かい問題が出たことがある。しかし、著作権そのものの基本的な考え方を理解することが第一だと思う。
他者の著作を利用するにあたって、著作者に対する敬意と感謝の気持ちを持つべきだというのが私の結論。
社会教育関係者のためのマルチメディア時代の著作権―「人権」を守るために

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